いたりあ~なへの道
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地盤
c0005092_1472241.jpg日本では既にイタリア中部の地震についての報道はほとんどされてないと思いますけど、ここイタリアでは、特にイタリア中部の地方ニュースでは未だトップニュースにあがります。

というのも、未だ余震が続いてるから。
その上、中部イタリアはここ数日雨が多くて寒くって、ラクイラ辺りはまさに泣きっ面に蜂。。。

おまけに、震源地はだんだん私の住む町の方に近づいているような気がしてちょっと恐い。
でもこの辺のイタ人曰く、この辺アドリア海沿岸の町は砂の上に出来てるから、地震があっても動くのはアスファルトの下の砂だけでアスファルトの上は安全だよ とのこと。

・・・ホント?

アドリア海側の海辺は、海の波で海岸の砂を持っていかれがちで年々砂浜の面積が減っているとのこと。この辺り、写真のようにある日突然アスファルトの道がガボッと陥没しててびっくりすることがあるんだけど、これってもしや下の砂が流されてって土台が無くなったアスファルトが陥没してるってこと?

と思うと、地震なんかあったら余計恐いじゃん。。。

この辺り、海からちょっと内陸に行くとすぐ山なので、斜面に建っている建物も多いです。
こういうところに建っていて後から増築したような建物は、斜面下側だけが徐々に沈んでったりするそうで、元々あった建物と増築した建物を跨ぐようにガラスの板を渡し、それが割れた時が建物の限界 というのを測るそうで。。。

それって、地震が無くても恐くない?007.gif

イタリア人には、日本人は地震に慣れてるから恐くないだろ とよく言われるけど、日本は地震は多くてもそれなりに対策されてる(だろうし、自分でもできることはしてた)から という安心感がある上で、小さい地震はさほど恐くないだけであって、 ここまで無防備って時点で日本よりよっぽど恐い と思う今日この頃。
でもこれってもう、防災リュックとかでカバーできる範囲を超えてるような。。。




地震後の報道を見ていて、やっぱり日本とイタリアの違いを感じるところは色々ありました。
私が一番びっくりしたのは、地震があって被害の大きさがわかったほぼ直後から、アニマトーレ(?)という所謂ピエロのような子供達を笑わせる職業の人たちが現地入りしたこと。
地震で恐い想いをした子供達に、少しでも笑いを ということらしいけど、こういうのって日本では聞いた事ないので正直驚きました。
最初ニュースで見たときは、そんな不謹慎な・・・ と一瞬思っちゃったけど、でも、被害を受けた子供達にとってはきっとこういう人たちの存在が心強かったんだろうなぁと思います。
親も周りの大人達も悲観にくれ、日常から笑いが消えているのを見て、何が起こったかがよくわからない年頃の子供達なんかは、地震の恐怖に加えてその後のただ事ならない雰囲気からも恐怖を覚えてたんだろうと思うんですよね。
そういう時に少しでも気を紛らわせてくれるようなこういう人たちが現れてくれたのは、たぶんものすごく子供達の支えになったんだろうなぁ~ と。
こういう感覚って、日本人にはないなー と、ちょっと感動。

反面、地震の翌週行ったヴェネチアやフィレンツェ、震源地からはかなり離れてるあたりで、置いてある新聞見ながら地震の話をバールのおっちゃんなんかにしてみても、反応がかなり薄くてちょっとびっくり。
震源地の割と近くに住んでるからどーなったか心配でさー と言っても、この地震はどーもなんだか他人事 って雰囲気を感じたのは否めず。。。

例えば阪神大震災の後の日本って、あの地震はやっぱり日本全体での大ニュースであり、それなりに遠いところに住んでてもその話題で持ちきりだった覚えがあるし、少なくとも他人事という感覚では無かったと思うんだけど。。
私としても所詮自国ではないわけだけど、一時的にせよ自分が住まわせてもらってお世話になってる国 と思うと、やっぱり今回の被害の大きさには心が痛むんだけど、、、なんかそういう感覚が、イマイチ薄いような印象を受けたんですよね。。
全国版TVの討論番組でも未だに地震の話題が取り上げられるので、こういう反応はたまたまだったのかもしれないけど。。

でもイタリアってそもそもひとつの国になってまだ歴史が浅い。
なので未だにイタリアというひとつの国にというよりも、自分達の住む街や地域に対する愛着の方が強い というのは感じます。
イタリアの北と南とでは経済格差も大きく、人のキャラクターも大きく違い、お互いがお互いを認め合っていないような感じを受けることもあるし。
簡単に言うと、北イタリアの人はイタリア経済の足を引っ張ってるのは南イタリアだ と言い、南イタリアの人は北イタリアがおいしいところを持ってってしまってずるい と言い。。。
イタリアを南北二つにわけると、どうやら地震のあったアブルッツォ州からが南になるそうで、北の人からみたら、地震は南のことで他人事 って感じなのかなぁ と思うとなんだか悲しい。

この前ミラノの人に会って話してるときに地震の話題が出て、彼女曰く、イタリアは元々地震も多いし、アブルッツォは地震の被害が予想されていた。だから耐震対策をするために政府も補助金をかなり出していたはず。なのに、そのお金は一体どこに行ってしまったのやら・・・ とのこと。(要するに、お偉いさんやマフィアなどに流れたんだろう ということらしい。)

日本だって阪神大震災の後に耐震偽造問題がいろいろ明るみになったし、どこの国にもこういう問題はあるのかもしれないけど、そういう話を聞いてしまうといたたまれない。
そのせいで、どれだけの人の命が失われたか ということを、やっぱりそういう立場の人はきちんと考えて欲しいところ。(もちろん日本もだけど)
マフィアや政治腐敗の話になると奥が深くて一朝一夕でどうにかなる話ではないんだろうけど、今回の地震で集まった募金に対しても、本当にきちんと使われるか怪しいもんだ という話を聞いたりすると、、、なんだかやりきれない。。

これだけ大きな事があっても、「残念ながらイタリアってのはこーいう国なんだよ、 Pazienza (しょーがない)」ですませてしまうイタリア人の感覚は、どこまでも楽天的なのか、単なる思考停止なのか、結構本気でわからないです。。
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by maccarello | 2009-04-25 02:27 | イタリアーナへの道 | Trackback | Comments(11)
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Commented by mizu at 2009-04-25 06:30 x
余震が続いているの怖いですね。。 砂?逆に怖いっちゅーの。と突っ込んでしまいそうです。 こういうところが、将来起こりえることを色々予測して備える日本文化と、将来のことを憂い悩むなんてナンセンス。起こってしまったら運命。黙って受け入れよう。それより今楽しもう 的なイタリア(南イタリア?)文化の違いだな。。と感じます。 アニマトーレの話、感動してちょっとうるっときてしまいました。こういう発想のアプローチもまたイタリア(南イタリア?)的なのかもしれない。。イタリアを好きにならずにいられないところです。
Commented by vetroluna at 2009-04-26 00:29 x
こんにちは、お久しぶりです。

砂の上に建ってるから大丈夫って、アブルッツォの人々のジョーシキだったんですか?
私の友人も同じことを言ったので絶句しました。
東京は砂の上にあるから大丈夫!って日本で言ったら、どうだろう?!
私の街は、固い岩盤の上にあることもあってM7の規模の地震で死者1名でした。

まだ、余震は続いているのですね、震源地が変わっているのは怖いですね。
ラクイアの子供たちを笑わせてるって、イタリアらしくて素敵。
あの地震後のことを伝えていたTVニュースでは「子供たちの精神的ケアのカウンセリングなどは行われていない」と言っていましたが、イタリア人ならではの方法でケアしていたのですね。

カレーの写真、すっごく美味しそうだったので無性に食べたくなって、真夜中突然作り出しました。
疲れがたまると変なことをしてしまいます:P
Commented by がっちゃん at 2009-04-26 12:14 x
地震の話をイタリア人にするでしょう?
そうするとね、なんかみんな根拠の無い自信で自分のところは大丈夫だ。って言うんですよ。
まぁ別にビクビクして暮らす必要はないけれど、例えば、ピエモンテあたりの人は、地震なんて全く関係ないよ。って言うし
ウンブリアの人は、一度起ったら100年は大丈夫だ。とか
カンパーニャの人は、火山が爆発する心配はあっても地震は起きないんだ。とか、いやまぁそりゃイタリア人でも心配してる人や対策をしてる人もいるんでしょうけれどね、「自分だけは大丈夫」と言い切れる自信がすごいっす。
Commented by samanta at 2009-04-26 16:28 x
こんにちは。パスクア前に近所の人に「ウルビーノに旅行に行くつもりだけれど、余震が心配」と話した時に「大丈夫よ。」と何人かから言われた事を思い出します。大丈夫って何が大丈夫なの?この辺の人たちは地震に対する恐怖を知らなすぎる、何かあってからだと遅いのにとその後主人に話しました。今回の中部地震に関しては、住んでいるヴィチェンツァでも長女の幼稚園から募金の通知が来ましたし、「助けよう」と言う意識はあるようですよ。語学学校でも話題になりましたが、これから復興作業に入る時にどれだけいろいろな所で「お金」が動くことになるんだろう。そうなるとイタリア人はfurbiだからね、と先生が話していました。こういう時でもビジネスにしようとする人達はいるのですよね。
いずれにしても、さばぇさんのお住まいの街まで被害が及ばないよう、願っています。早く余震が去って人々を安心させてくれるといいですよね。
Commented by s_fiorenzo at 2009-04-26 16:57
今回も大使館を通じて義捐金の募集をやっていましたね。
私も微々たるもんですが協力させていただきましたが、
本当に困っている人に必要とされる方法で役立てていただきたいと思います。
これはイタリアに限ったことじゃないけどね~ ;P

Commented by maccarello at 2009-04-28 01:12
mizuさま:
余震はそれほど大きくはないんですが、ラクイラ周辺、1月からずっと地震が続いた挙句のあの大地震 って話を聞くと、またこの後大きな地震があるのではないかとちょっと心配になってきたりします。

日本だとどうしても思考が「備えあれば患い無し」になりますけど、そういう思考回路ではないのでしょうね。
考えてみれば、備えることに使うエネルギーと、備えず受けた大災害の後処理にかかるエネルギーって、実は大差ないのかもしれない とも思います。
人の命の重さをどう捉えるか っていうのはありますけど。。

vetrolunaさま:
こんにちは。
アブルッツォでも言うんですね、こちらマルケですが、アドリア海沿岸の人たち共通の常識(なのか都市伝説なのか^^;)ではないかと。
私の印象だと、子供たちに対するケアはイタリアの方が目立ってるような印象を受けてます。
日本だとまずはお年寄りへのケアが優先になったり報道されたりすると思いますけど、イタリアは子供が優先 という印象。

私の知り合いにも、仕事に行き詰ると夜中に突然カツを揚げだす知り合いがいました。^^;
お仕事忙しいのでしょうか?あまり無理しないでくださいね~。
Commented by maccarello at 2009-04-28 01:14
がっちゃんさま:
イタリア人、これに限らず、自信満々に語ることに根拠がない ってこと多くないですか?
根拠あったとしても、誰々が言ってた とか乏しい根拠した出てこないし。。。
個人的な事から「日焼けは健康にいい」「電子レンジは癌になる」ってのもそうですし。
でも根拠無しにあれだけ自信持って信じられて、それが違っててもpazienzaで済ませられるなら、それはそれでひとつの生き方なのかもしれない とも思ってみたり。
でも、火山と地震って思いっきり関係あると思うんだけどなぁ。。^^;
Commented by maccarello at 2009-04-28 01:15
samantaさま:
イタリア人の「大丈夫」って、酔っ払いの「酔ってない」と変らない と最近思ってます。- -;
できることをやらなかったが為に受けた被害に対して、日本人だったら後悔すると思うんですよね、あの時ああしてれば って。でも、イタリア人にはそれがないのかな と最近思います。あの時こうできたのに・・ っていう自分に対する後悔の言葉って、そういえばイタ人から聞いた覚えがないかも。(他人のことは言うけど)
その分何が起こってもpazienzaで済ませられる というか。後悔がないなら諦めるしかないんでしょうけど。
ものすごく動物的というか原始的というか、ある意味人生悟ってるのか?とも思ってみたりします。(文句は多いけど)
でも、姑息にお金儲けすることには一生懸命 ってところが、悟りとはちょっと遠い気もするし。。

#ところでそちらvicenzaだったんですね。実はこの前ちろっと行きました。:)
Commented by maccarello at 2009-04-28 01:15
s_fiorenzoさま:
こちらでも直後からSMSや郵便振込みなんかでの募金を募ってて、結構集まっているそうです。でもイタリアって、募金でもらったお金の使い道収支報告みたいのってまず出ないらしいんですよ。なので、どこに行ってしまうかはかなり怪しいとのこと。。TT
なので在イタリア日本企業なんかの援助は、だいたい現物支給にしているのだそうです。
私もちょっとだけ募金したんですけど、そんな話を聞くとなんだかなー と。。
Commented by kyoko at 2009-04-30 19:13 x
この記事とても興味深くて、コメントしたかったのですが遅くなりまして…

残念ながら日本ではもうこのニュースは報道されません。
日本のメディアは自国民が被害に合わないと、とたんに扱いが低くなりますから。
でも、maccarelloさんが感じた、他地域の人たちの反応も意外でした。
情に厚いラテン気質、バリアフリー設備がなくても困っている人には誰でも手を貸してくれる人たち、といったイメージがあったのですが、
地元愛の強いイタリア人気質が妙な風に露出してしまった感じですね。
もちろん、そうじゃない人もいるからこそ、義援金が集まっているのだと思いますが、それを分配するのに効率とかシステムとかを構築するのって、、、
わずかながら送金した身としては、期待しないで期待してます。。。
そんな中、子供達へのケアのお話はほっとしました。
1日も早い復興を願っています。
Commented by maccarello at 2009-05-04 20:40
kyokoさま:
みんな心配はしてるし大惨事だ・・と悲しんでるし、私の友達なんかでもボランティアで協力に行ってる人はそれなりにいるんですが、なんだろ、どうしてこんな大惨事になってしまったのか、2度と同じようなことが起こらないためにはどうしたらいいか という方向にはあまり行ってない気がして、結局は、あそこはたまたま運が悪かった pazienza というとこに落ち着いてるような気がしてます。
TVの討論番組などでは耐震がきちんとなされていなかったことへの責任追及なども話されてますが、周りの友達なんかの話を聞いてると、結局は変らないよ という諦めのようなものをすごく感じるんですよね。。
っていうところが、イタリアって社会主義的 と思う所以でもあるんですが。。。
仮にも民主主義である以上、国民の意見が反映されてしかるべき なんでしょうが(実際難しいのはわかるけど)、既に国民が「そんなこと無理」と諦めちゃってる というか。

イタリアのトスカーナ、マルケ、スペインのバルセロナと周って、8年ぶりに戻った日本は信州から。

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